第54回徳島県母親大会

今日は母親大会に行ってきた。母親大会に偏見を持つ人は多い。共産党の組織だと思っている人は多い。今どき、朝日新聞でも左翼だと言う時代である。9条の会も共産党の組織だと思っている人も多い。誰も積極的に動かないから、共産党の人たちの働きが目立つことはある。しかし、成立過程を振り返ってみると、母親大会は平塚らいてう達が初め、9条の会は大江健三郎、梅原 猛などが初めている。

午前10時から分科会があって、私は、安倍流「教育再生」は何を狙っているの?という第1分科会に参加した。そこで、教科書検定制度から国定教科書へ教科書を変え、教育から戦前の軍国教育をしようとしていることの危険を学んだ。また、教員を再教育して、子供たちを危険思想(?)から守り、自由な発想を奪う教育をしようとしている危険を学んだ。

第1分科会の結論に、「学校現場の裁量権を高め、子供の人格を高める教育を保障しよう」と書かれていたので、私は、もっと具体的に、例えば、教科書検定制度を取っている国は、日本・カナダ・ドイツ・中国、アメリカは検定でなくて認定、イギリス・フランス・フィンランドは検定も認定もないのだから、せめてアメリカ並みに認定制度にするように要望したらどうか、また教科書は教育委員会が選ぶのではなく、学校単位で選べるように要求したらどうか、と言ったが、具体的な話になると、いろいろな意見が出て、意見の集約ができないからということで、やはり、一般的な表現になった。

教員の残業は1か月100時間を超えることがあるという話があったので、残業代は出るのかと尋ねると、一切ないとのこと。教員も労働者だと訴えて、残業代を要求した闘争があったが、どうなったのか尋ねると、校長が頼んだわけではない、自分でかってに残業した分には出ないと言われて、すべて頓挫したとのこと。

自分の子供を教員にしようという教師は、もういませんよ。はやくやめたいと思っている教師ばかりだという話もきいた。今の教育には教師の裁量権は何もない。言われたとおりのことを教えるだけ。試験で良い点を取ろうと思えば、似たような問題を何回もやれば、点は取れますよ。しかし、それが本当の教育ですか。教育は予想以上に息詰まるか、行き詰っている。

私は1学級あたりの子供の数を減らすよりも、逆に子供の数を増やして、教師2人でみた方が、教師にとって楽なのでは、と提案したが、今の教室はそのような構造になっていない、と一蹴された。

竹島/独島問題の平和的な解決をめざして、という本を買った。市民社会が代案を模索するべきだと結論づけている。日韓の市民社会が成熟するため努力しなければならない。

13時30分からのオープニングで「こだぬき」の和太鼓の演奏があった。あれは、三好市でも教育に使えるのではないかと思ったのだが、いかがですか。

米軍への「思いやり予算」ってなあに?これがききたくて、母親大会に行った。アメリカ人が米軍批判をしている。米軍を盗っ人だと言っている。米軍は自国へ帰り、自国のために闘えと言っている。私の聞き間違いかもしれないが、米軍はコンゴ・ジンバブエ・ソマリアでも戦争をしたと言っていた。それならば、米軍はイラクを破綻国家にしただけではない。ソマリアやジンバブエ・コンゴまで破綻国家にしていたわけである。

米軍の無条件全面撤退論者は、日本国内の米国人だけではなく、アメリカ国内にもいるとは聞き及んでいた。それであわてるのは日本とイスラエルであろうという話も聞いていた。アメリカが覇権国家をやめるならば、TPPなんて意味がないという話も聞いていた。

最初、私は彼に不信感を持っていた。しかし、彼の話を聞いて、彼が成熟したアメリカ市民であり、アメリカの良心だと確信した。

最後に徳島駅前までデモ行進した。久しぶりに、平和憲法を守れ、憲法9条を守れ、自衛隊の海外派兵を許すな、安倍政権の独裁を許すな、と叫んできた。私は、どちらかというと、中庸を尊ぶ方だが、もうこの際、左翼と言われようと、共産党と言われようと、平和のために頑張ると決心した。

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2014年7月7日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ブログ

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