経済成長という信仰

2009年9月27日、母が自宅の庭を散策している写真です。88歳でした。

昨日から資本主義の終焉と歴史の危機、集英社、水野和夫著を読んでいます。目からうろこの本でした。多くの方に読んでほしいと思います。

資本主義の凶暴性に比べれば、市民社会や国民主権、民主主義といった理念は、軽々と手放すにはもったいないものです。民主主義の空洞化は進んでいますが、その機能不全を引き起こしているものが資本主義だとすれば、現在取りうる選択肢は、グローバル資本主義にブレーキをかけることしかありません。

TPPなどに漠然といだいていた不安を、この著書は論理的に説明してくれます。

中東のイスラム国の問題は、他山の石ではなく、資本主義の終焉と共に世界に広がるテロの先駆けかもしれません。

”それでもドイツはコレクションをやめない”には、ウクライナ問題を思ったものです。ウクライナ問題は米国云々だけの問題ではなく、資本主義終焉の問題だと。あんな風になる前に、ちょっと立ち止まって、成長神話を見直しませんか、もはや経済が成長しても雇用者の所得は上がりませんよ、むしろバブルが崩壊して失業者が増える方向に向かいますよ、とこの本は示唆している。

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2015年1月22日 | コメント/トラックバック(0) |

カテゴリー:ブログ

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