話し方教室
倉庫から古い本を取り出して読んでいる。私が買ったものではなく母が買った本だと思う。
江木武彦(えぎ・たけひこ)著 「心をつかむ話し方」 昭和57年に第3刷が発行されている。
最近はコミュニケーション能力が盛んに問われているが、昔から話し方教室があった。この本の「はじめに」に次のような事が書かれている。
「最後にくれぐれも主張したいことは、平和を願い、戦争をのろい、人類の永遠の繁栄を求めるためには、もっと話し合いの価値を認識してほしいということです。話をするということは平和的なことです。話じゃどうにもならないと言われるように、話は一見無力にみえますが、わたしは、軍事力、政治力、経済力などより、話力が結局は一番強いと信じています。国家間の諸問題を解決する方法としても、人種間の偏見をなくすためにも、話す力が最高の力であり、もっとも尊重されるものであると認識していただきたいのです。話す力が最高の力として君臨するときこそ、人間尊重の精神がもっとも光を放つときだと思います」
今日の朝日新聞に、柳井俊二氏が、湾岸戦争の時、日本は自衛隊の派遣ができず、130億ドルもの金を出しても評価されなかったことが、憲法解釈変更の引き金だと語っている。
私は自衛隊を派遣しなかったことが原因ではなく、日本の駆け引きが弱かったためだと思う。駆け引きのできない軍隊は、どれほど大きな軍事力を持っていても意味がない。利用されるだけである。話し方教室にでも通って、もっと話術を学びませんか。
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2014年5月18日 | コメント/トラックバック(0) |
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